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2013.12.6
家を変えよう 建物で稼ぐ 作戦アリ
小高い丘の上の平屋建て

第2回 思い出の住まいをリノベーション

小野達哉(大阪R不動産/アートアンドクラフト)
 

思い出がいっぱい詰まった、家主の新婚当時の住まい。新しい入居者に継承してほしいもの、思い切って新調したいもの……。リノベーションをするにあたって大切にしたことは、新旧が互いに引き立て合い、そのコントラストによって住まい全体の魅力を引き上げるような、そんなイメージです。

AFTER:屋根は遮熱塗装で機能性を向上。劣化した外壁の塗装や庇も再生。
まずは住機能の復活

1969年築の軽量鉄骨造。築年の経過に加え、空家期間が長かったこともあり、給排水設備、給湯設備が使用不能な状態だった他、外壁や屋根、庇や雨戸は“味”とは言えない痛みと汚れがあり、この住まいが持つ本来の魅力が損なわれていました。
そこでまずは住居としての機能性を復活させる原状回復工事をしました。

また、建物北側の物干しテラスや、玄関までのアプローチ等、外構もこのまま賃貸できる状態ではなかったので、建物と合わせて再生しました。

特にアプローチは、両脇に草木が茂る緩やかな坂道で、道路から玄関まで行き来することが楽しくなる、“家に住んでいる実感”が得られる小道です。

マンション生活では得難い、この住まいの大きな魅力だと思います。

BEFORE & 工事中:まずは住める状態に戻すことから。

枚方市杉山手というエリアと、85平米という広さ、そして2台分の駐車スペースと広い庭付きという特徴から、メインターゲットは子育てファミリーと想定した。間取りは現状から大きな変更は不要と考え、収納力のアップと、棚板や金物を入居者が自由に設置できる壁を一部につくりました。

間取りの変更は最小限に。
この建物の“愛嬌”に似合う内装材をセレクト

マンション用の合板フローリング等、味気ないリフォームがされてしまっていたところは更新し、竣工当時から変わらぬ、良い風合いの突板の壁やパーケットフローリング等は、出来るだけ美装でよみがえらせ、再利用を心がけました。設備に関してもキッチンは再利用する方が全体の雰囲気によく馴染むと判断しました。

家主の愛着がある建物とはいえ賃貸商品です。
費用をかけ、すっかり綺麗にしてしまっては適正な募集賃料の設定が難しくなります。
そういう意味でも、内装工事はメリハリをつけました。

AFTER:残すところ、新しくするところのメリハリをつけてリノベーション。
個性を伸ばす仕掛け

4方を緑に囲まれた丘の上の陽当りのいい平屋建て。この住まいならではの最大の魅力はゆったりとした解放感です。その個性を伸ばすため、和室と一繋がりのウッドデッキを新たにつくりました。

AFTER:平屋建ては空が広いです。

この縁側のような空間で、天気のいい日に寝そべって読書したり、愛犬が昼寝していたり、子ども達が走り回ったり。
これからこの住まいにどんな方が住み、どんな豊かな生活が営まれるのか。

この住まいで暮らせばきっと、毎日の生活が何割か増しでより楽しいものになると思います。

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2013.11.21
第1回 幸せの予感
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