上町台地のザラザラ

寺院が多く、大阪市という活気ある都会でありながら、どこか落ち着いた独特の雰囲気のある上町台地。
この独特の雰囲気にファミリーで長く住みたいと思った時、どんな選択肢があるのでしょうか。
新建材、タワマン、ピカピカ、ツルツル？

こちらの物件は、木材×コンクリートブロック、2階で、ザラザラしていて、シックです。

上町台地のレトロな赤レンガが可愛いマンションの、単身向けの3部屋を統合してファミリー向けに。
元の共用廊下だった部分は住戸内に引き込まれ、土間仕上げになっています。マンション住まいにしてリビングへの動線と台所への動線を分けられる、回遊型のプランです。

リノベーションにあたり、現地調査で各住戸の界壁にコンクリートブロックが使われていることが分かり、これは構造躯体ではないのですが、あえてそれを活かすことを選ばれたとのこと。
こうして生まれた縦に長いリビングダイニングは、ダイニングからリビング、バルコニーに向かって明るさを増していく、ツルツルではない空間です。

各室の窓は、元は各住戸の唯一の窓だったので、バルコニーに通じる掃き出し窓になっています。

なお、バルコニーからは墓地が見えるので気になる方は注意です。
ただ、そのおかげで採光・通風が遮られないというのは重要なポイントです。

住戸と同じ設計事務所によって改修された共用部を含め、新建材のピカピカした雰囲気ではなく、元の建築的条件をうまく織り込んだ無骨な雰囲気に惹かれた方、ぜひここに身を置いてみては。


＊2LDK、可動壁があるので3LDKにも変更可能です。