小さく商う、あの角の家

この深い軒にときめくところから、物件との出会いは始まりました。
元診療所という歴史を持つ、角地に建つ立派な平入りの邸宅。
この度、「小さく商いを始めるための家」として生まれ変わりました。

リノベーションでは、「職」と「住」の動線を分ける一方、玄関土間を拡張して外と中をつなぐことで診療所時代の空間構成を復元。店舗部分がまちに開けていくためのエッセンスです。
また、店舗部分が開業届が不要な広さ（50㎡以内）に抑えられており、消防法に係る投資を避けられるのも、特に初めて事業を始める方にとっては大事なポイント。まさに自分の”目の届く”範囲で商いができる職住一体の暮らしは、初めての事業にもぴったりです。
店舗兼住宅にリノベーションした物件に暮らす、2組の取材記事もぜひご参考に。このお2組もご自身での開業は初めてです。
▷ 「職」と「住」の同居のススメ｜Rトピックス


実は解体工事の中で想定以上に耐力壁が入っていたことが発覚して設計に変更が生じたほど、がっしりとしたこの建物。構造がしっかりしていれば建物は何度でも生まれ変われる、ということを感じさせてくれます。

そして、とにかく広い！本当に広いです。
一人で撮影をしていたら家の中で迷いそうになるくらいでした。その面積は泣く子も黙る140平米越え。トイレに至っては、本棚まで完備されている始末。本を置くのに抵抗があれば、置物を並べて小さなギャラリーにしてみるのも良さそうです。小さなというか、広すぎて立派なギャラリーになるかもしれませんが。
キッチンから収納スペースまで全体的に余裕のある家の中でも、個人的な推しポイントは2階のベランダ前。以前は曇りガラスだった窓を透明に変更したことで、空が見え、光がたっぷり入る空間になっています。南向きなので、一日中ひなたぼっこができてしまいます。

延床だけではなく外構部分もゆとりがあるので、いろんなことができるポテンシャルがあります。2階のDENで製作したものを1階で販売したり、マルシェを開いたり、ミニ花壇を活用するのも楽しそう。

場所は大阪市の南東の角、平野区。JR大和路線（関西本線）、JRおおさか東線、谷町線の３路線が通り、車での各道へのアクセスも良好な便利な住宅街です。
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▷平野郷の面影に、あえて「なじまない」という選択


※住居兼事務所または住居兼店舗利用可（事務所または店舗利用の床面積が50㎡未満想定。飲食不可。業種要確認。）
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