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2012.12.11
大阪湾を眺めるすごいビューの公社物件、リノベーション中!

第3回 部屋の真ん中に、自由な箱。あなたはどう使う?

大我さやか(Open A)
 

大阪湾に向かった窓からのビューがすごい大阪市住まい公社の物件、ただいまリノベーション中です。進捗をリアルタイムでお伝えしていくこのコラム。第3回では、新たなプラン「フリーボックスのある部屋」をご紹介。

部屋の真ん中に唐突に置かれたハコ。あなたならどう使う?
フリーボックスのある部屋。

大阪港のリノベーション賃貸、3つ目のプランがついに完成。

今度は64平米の角部屋タイプ。これまでのアクセントウォールプラン、L字型壁プランに比べ、やや広い間取りだ。窓の外には、変わらず気持ちのよい港と赤い橋の風景が広がっている。おまけに角部屋なので、西側の景色も取り込める間取り。大阪港に沈む夕日ビューも独り占めだ。しかし残念ながら、既存の間取りではその風景は和室と洋室の2間によって遮られ、ダイニングから拝むことができない。

1LDKの概念をくつがえす、ワンルーム+小部屋。
BEFORE 2間が完全に窓の外の景色を遮ってしまっている既存の間取り。(画像をクリックすると拡大してご覧いただけます)

やや広めの間取りとあって、これまでのようにダイニングから先を23帖のワンルームに変えるのでは、やや空間を持て余してしまう。どんなに大きなダイニングテーブルを置いても、ソファを置いても、空間が余ってしまうのだ。

AFTER ワンルーム+小部屋。持て余す空間にインテリアのヒントを加えてみた。

そこで提案したのは、2.7帖の小部屋を部屋の中心に据えたプラン。この小部屋は1.6mの壁で囲まれているだけで、厳密に言うと部屋ではない。だが、空間をゆるやかに定義するオブジェクトとして、だだっ広かったワンルームが大小の様々な大きさの空間に分節されたのだ。

この小部屋はどう使うか? それは、住まい手によって様々な解釈がなされる。

部屋の中心にラーチ合板の壁のハコ。天井と壁は素地をそのまま剥き出しで。床のハーベストパネル、壁の白、キッチンの黒とマッチした空間。
一つの空間でありながら、光や雰囲気は部屋全体と共有する。中間領域のような小部屋だ。
使い方、いろいろ。
真ん中のボックスの中には、ベッドがすっぽり入る大きさ。
■子ども+夫婦の住まいなら……

このプランを考えて、まず最初に思ったのが、子ども2人+夫婦の住まいだ。真ん中のボックスは、実はベッドが入るとちょうどぴったりな大きさ。おまけに1.6mという壁の高さは二段ベッドを意識して、子ども2人が二段ベッドで寝てもちょうど壁に隠れる高さなのだ。

二段ベッドを置くと、こんな感じ。

ボックスの両脇の空間は、子ども2人の勉強部屋。その反対側は家族の集うリビングダイニング。空間はつながりつつも、棚や植物で機能を分けて空間を使うことができる。

■夫婦2人の住まいなら……

こちらは、夫婦2人の住まいを想定。
中央のボックスは書斎にしてもいいし、小さなシアタールームにしてもいい。ウォークインクローゼットや趣味の部屋に使うことも考えられる。そのまわりの空間も、書斎になったり窓際のダイニングになったり。大小様々な空間ボリュームが生まれ、多様な生活のシーンに対応することができるプランなのだ。

様々な使い方が想像できるフリーボックス。

もちろん、ラーチ合板の壁はカスタマイズOK。ちょっと手を加えるだけで、インテリアはガラッと変わる象徴的なハコなのだ。

ラーチ合板の壁は色を塗ったり、棚をつけたりすることで、インテリアは全く異なる様相に変化する。
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