無機質な静寂

物件を見に行ったのは、少し朝の早い時間でした。谷町六丁目といえば中央区というオフィス街としての顔も持つ街。昼間は多くのビジネスパーソンで賑わいますが、この時はまだ朝の静寂に包まれていました。

出勤する人たちを眺めながらシャッターを開け、取材の準備をしていると「まるで開店準備をしている気分だな」と、ふと思いました。

メゾネットタイプのこの物件。入り口を入ると開放的な吹き抜けが出迎えてくれます。室内はシンプルで整然とした印象です。

上下階をつなぐ螺旋階段は鉄製で、フォルムも美しい。素材感の影響もあるのか、無機質な印象もありますが、窓からの自然光が曲線部分に当たって、光と影のコントラストが綺麗だなと思います。

ガラス張りのファサードで、大通り沿いに面する路面店なので視認性が高く、人通りを活かせるのもこの物件の魅力の一つです。

利便性の高いエリアなので、オフィス利用はもちろんですが、アート作品の展示やイベントスペースとしての活用もお勧めです。

または何かのスクールやサロン活用も可能性があるのでは？仕事帰りのオフィスワーカーや、週末だけ利用したいと言う人にも、通いやすくて便利な立地だと思います。

シンプルな空間は、業種に合わせて柔軟に内装をカスタマイズできるのが利点でもあります。

無機質な静寂を感じさせる空間と、様々な可能性を秘めたこの物件。どんな人が、どんな思いでこの場所を使いこなすのだろうと想像すると、頭に浮かぶ未来のシーンに心がワクワクします。

未来のある朝、この場所で誰かが1日の始まりの開店準備をしているのかもしれません。ここが新たなスタートとなる誰かにとって、素敵な日々の始まりになることを願っています。



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