2017.12.26 |
Rトピックス 超個人主義系シェア工房のススメ土中 萌(大阪R不動産/アートアンドクラフト) 町工場や長屋が軒を連ね下町らしい景色が残る西区九条。その一画に長屋を改修した秘密基地のような場所があります。開放的な空間もシェアの距離感も心地良いシェア工房、「FRAME」を訪れてきました。 始まりは物件との出会いから 100平米近い風呂無し長屋。普通にリフォームしたところで住む人がいるとは思えないし、とはいえ4軒長屋の真ん中の区画なので解体することもできない。何か活用方法がないだろうかと相談を受けた梅山晃佑さん(※梅山さんは空堀でコワーキングスペース「往来」の運営や長屋活用に関わられています)から情報を得て集まった人たちがこの場所にやってきたのが2013年。 「『自分の場所が欲しい』という人たちが10人ほど見にきていたのですがいざ改修を始める段階で残っていたのは、『こんなスペースが欲しい』という広さや使い勝手のイメージを具体的にかつ切実に描けているメンバーでした」 例えば1階の土間部分では解体作業までは大家側、土間打ちからは借主側と行った線引きが、工事が進行する中で話し合いながら決められたというから驚き。 少数精鋭のシェアメンバー 物件を借りるにあたっての大家さんとの交渉やシェア空間としての運営ルールの設定、仲間を集めての改修工事。その最中に紆余曲折があったとは言え、こうして今まで上手く運営が続いているのは、集まっているメンバーが個性的で、なおかつそれぞれ際立った得意分野を持っていたから。空間設計と工事の段取りなら坪田さん、金銭的なネゴシエーションやルールづくりは池内さん。革製品の製作をされている山重さんは元家具職人で手先が器用、染め職人の北川さんはチームのムードメーカー。(※北川さんは初期メンバーであり現メンバーではありません) その後メンバーに加入した中津さんも、ものづくりのプロ。アイデアはあるけど量産方法がわからないデザイナーと、技術はあるけど新しい商品への対応方法がわからない工場の方の話をつなぐ仕事をしています。一番最近加入された武田さんは薬剤師でありながらハーブやアロマのブレンダーをされていて、不定期ですがFRAMEのキッチンをシェアするメンバーです。 干渉しない心地よさ FRAMEが持つ、他のシェアアトリエにはない特徴って何でしょう。 「管理者とか運営者がいてそこに入居する、というのではなく全員が対等な立場である共同運営というかたちなんですね。どんなこともみんなの合意で決めていく。きっちり管理されているシェアスペースより、加入するハードルは正直高いかもしれませんが、『こういう空間をつくっていきたい』という話を一緒にできる人は楽しめると思います」「大前提としてはそれぞれの場所なわけですから自分で好きにやってください、みたいな感覚がお互いにある(笑)だから自分のものづくりや好きなことに集中したいっていう人にはすごくいい場所だと思います」 募集物件:九条でシェアして製活を |
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