物件をさがす
特徴で絞り込む
条件で絞り込む
賃料
価格
建物面積
土地面積
エリア
選択してください
その他の条件
< コラムTOPへ
column
2013.6.26
街を楽しくする 場所の自由
Rトピックス

【検証】大阪の商店街ってどうなん!?

中土喜博(大阪R不動産/アートアンドクラフト)
 

いざ、物件を探さんと大阪R不動産をご覧の皆様。「商店街」アイコンの物件、意識してご覧になったことはありますか?

活気ある商店街が多いのも大阪の魅力です。
商店街はどこからやって来たのか?

「商店街に出店するのって面倒なことが多そう」

「商店街の近くって騒がしいから住むのには向いていないんでしょ?」

「いくら大阪の商店街といってももう活気が……」

といったイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
実際のところ大阪の「商店街」ってどうなんか、ノスタルジーに浸ることなくクールに真面目に検証していきます!

商店街を検証する前に、そもそも商店街はいつごろからあったのでしょうか?現在、私たちが目にするような商店街は大正、昭和初期あたりから発生してきたと言われています。意外と商店街って新しいのです。
第一次世界大戦後、農村部から都市部に移り住んだ多くの人たちが、小さな商店をあちらこちらで開店していったそうです。
しかし、昭和に入ると百貨店等大型店舗が台頭してきたことで、小さな商店は危機に瀕します。そこで、各専門に特化した商店がまとまって「自分たちは、単なる店の集まりではなく、商店街である」という概念を共有して、百貨店と対抗したのでした。当時の新聞などでは商店街は「横の百貨店」と紹介されることも少なくなかったそうです。言うならば、商店街は小商いを営む人たちが発明した「アイデア」なのです。なんだか、小さな魚たちが集まって大きな魚を演じることでマグロを退治する「スイミー」のお話みたいですね。

検証1. 商店街で商う

それから様々な試練がありましたが、大阪の商店街にはまだまだ店と人の活気が溢れています。しかし、順風満帆かと言えば決してそんなことはなく、やはり、空き店舗や後継者問題、消費の落ち込みなど、大なり小なりの問題を抱えているようです。商店街を歩いているとシャッターが閉じたままのところも目につきます。

なぜ商店街は衰退するのか?

全国的に見ると商店街は衰退していると言われていますが、それは今に始まった問題ではありません。その原因は何なのか!? 調査しました。

・スーパーやコンビニなど多様な店舗形態の登場
・インターネットで買い物ができるようになった
・ライフスタイルの変化(車社会に適応できなかった等)
・空き店舗の家主が若い人や新規参入者に貸すことに積極的ではない

等々、他にも根深い問題はあるようです。「商店街」という概念自体が時代遅れだという声もあります。

残念ながら、すべての大阪の商店街が賑わっているかと言ったらそうではありません。
商店街の逆襲

しかし、ほんまにそうなんか!? と大阪R不動産では考えています。
東日本大震災以降、人々はリアルなコミュニケーションの大切さに気づきました。若い人々は車を持つことより、エコで便利な自転車に乗ることを好みます。時代は、かつて商店街が賑わっていた頃に戻るわけではないですが、今も変化し続けています。商店街にもまだまだ希望があるハズです。

天神橋筋三丁目商店街。
日本一長い天神橋筋商店街の取り組み

大阪には日本一長い商店街、天神橋筋商店街があります。その長さは2.6km!! しかし長いだけではありません。ユニークなアイデアで賑わいづくりを進めているそうです。天神橋筋三丁目商店街振興組合の重矢錐宏さんに詳しくお話を伺いました。

――天神橋筋商店街がやってる取り組みとは?

商店街と出店したい人とが話し合い、意見やタイミングが合えば、まず家主から商店街自身が物件を借りて、それを出店したい人に貸しています。このとき、保証金や礼金を一度に払えないなら分割払いにも応じています。商店街を盛り上げてくれそうな情熱的な人たちと、お店を貸すことに消極的な家主を、商店街が橋渡しするんです。

――商売を長く続けるためには?

この商店街には100年以上続く老舗もあるけど、今は老舗だからといって商売を続けられる時代じゃない。時代の流れを読んで自分たちも工夫して変化していくことが大切です。

――天神橋筋三丁目商店街の魅力は?

うめきたに新しくできた大型店舗には無い、下町らしい人の温かさですね。テレビで流れるような大阪弁ではなくて、温もりのある普通の大阪弁が飛び交う街なんです。『おおきに』って言葉は"Thank you"じゃないんです。"Thank you very much"なんです。お客さんに『あなたが大きい。おおいにありがとう』って言ってるんですよ。

と、だんだんやわらかい大阪弁になっていく重矢さんの話を聞いていて、大阪の商人の魂を垣間見たような気がします。

ちなみに、天神橋筋一丁目商店街から七丁目商店街まで歩くと記念に「満歩状」がもらえるそうです。食べ歩きでもしながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

商店街が出店を手助けした古本屋は大勢の人で賑わっています。
商店街ニューカマー@坂道のある「空堀商店街」

天神橋筋商店街だけではなく、大阪にはユニークな商店街がまだまだあります。空堀商店街はアーケードの中に坂道がある全国でも珍しい商店街。奇跡的に戦火を免れたこの地域は古い木造家屋がたくさん残っていて、昭和の時代にタイムスリップしたような気持ちになります。

坂があるので上りは大変、下りの自転車は注意を!

空堀商店街でこの5月にオープンした"紙の雑貨屋さん"があると聞き、商店街でお店を始めることについて根ほり葉ほり伺いました。

■紙匠雑貨エモジ オーナーインタビュー
『紙匠雑貨エモジ』いろんな種類の紙を選んでオリジナルのノートをつくってもらえます。

――どうして商店街でお店を始めようと思ったんですか?

この界隈で空店舗を探していたらたまたま条件が合って。古い長屋というのもお店のコンセプトに合いました。アーケードがあるので雨の日も人通りがありますし、夜も明るいので女性が多く歩いていたり、人の流れがあることも魅力的でした。

――商店街ならではのことってありますか?

やっぱりコミュニティーが強いことですね。開店準備では周りの方々にいろいろ教えてもらい助かりました。お店ができるとみんながのぞきに来てくれ、人の温かさを感じました。このお店、元は魚屋さんだったそうなんですけど、通行する人が「魚屋さんが無くなってる!」って物珍しそうに店をのぞいてくれて、そういうのってなんか大阪らしいなぁって思いますね。

検証2. 商店街に住まう −商店街の中にあるシェアハウス−

今度は「商店街=消費の場」という常識を捨て、「商店街に住まうことの魅力を考えてみます。

大阪の池田市にある栄町商店街の古ビルがコンバージョン(用途転換)されてシェアハウスに生まれ変わりました。アートとカルチャーがコンセプトで住人達はお互いに刺激し合いながら生活しているようです。

元はオフィスビルでした。

「外部にも開かれた共用スペース」

このシェアハウスの共用スペースでは、運営会社や住人主体でイベントが開かれて、ときには住人以外の人も参加することがあります。住人の友人であったり、FacebookなどSNSでシェアされた情報を見てやってくる人もいるそうです。
今回は、『新たな北摂を発見する。high cultureな学び』をコンセプトに、北摂エリアで活躍するエッジの立った人たちを先生としてお招きし、ワークショップ形式での学びを提供するレクチャーシリーズ『ほくせつ大学』を取材してきました。

「"地鶏をデザインする"@ほくせつ大学」

シェアハウスの共用部に地鶏の生産者や地鶏を使った料理を出しているお店の方を招いての勉強会。地鶏の流通から一羽の鶏からなんこつがいくつ取れるかなど、鶏についてかなり深く学べる場所でした。さらに、詳しい解説付きの鶏の解体も行われ、この勉強会に参加した人は一日で鶏にとても詳しくなりました。

地域に開放されるシェアハウス。
地域コミュニティーとしての『商店街』

このように、商店街は消費の場だけではなく、地域交流の場だとも考えられます。このシェアハウスは人々が住んでいるだけでなく、地域に開かれ外部の人も訪れます。しかし、住人にとってはいくら共用部といえどもそこは自分たちが生活する場所。そこでイベントが開かれたり、外部の人がたくさん入って来ることに抵抗はないのか?そもそも商店街に住むのってどうなのか? 聞いてみました。

――商店街の中にある建物に住むのってどうですか?

住人A:建物の中に入ってしまえば、商店街の中でもそんなにうるさくないですよ。アーケードがあるので雨の日もほとんど雨に濡れずに駅まで歩いて行けて便利です。商店街のお店で店の人と世間話をしながら買い物をするのも楽しいです。仕事から帰って来て商店街のアーケードに入ったら「帰ってきた」という気持ちになりますね。

――今日みたいに自分たちの生活している場にたくさんの人が集まることをどう思いますか?

住人B:共用部はもともと多くの住人と共有して使っていて、自分のプライベートな場所という気がしないので、今日みたいに外部の人がたくさん来ても平気です。

住人の方たちの話を伺い、住まいというプライベートな空間と商店街というパブリックな空間がシェアハウスを通じて融け合っているような気がしました。

「商店街」をよろしくお願いします。

「商店街ってなんかおもろそうやん」って思っていただけましたか。
お店を始めたり住んでみたりと、商店街を通じ、大阪の街ならではの魅力を再発見してみるのもおもしろいのではないでしょうか。

▼商店街のコンバージョンシェアハウス
アートとカルチャーをシェアする暮らし

URLをコピー
連載記事一覧
2025.2.12
「小さい大家の始め方」特別編 トークイベント&飲みニケーション(ゲスト:ビーフンデザイン 進藤強)
2025.1.21
愛される不動産のオーナーになろう!
2024.8.22
9/7(土)16:00〜屋台マルシェを開催します!大阪R不動産×カモメ・ラボ
2024.6.10
大阪R不動産×カモメ・ラボ|屋台づくりワークショップ!@城東区
2024.5.20
「小さい大家の始め方」特別編 トークイベント&飲みニケーション(ゲスト:まめくらし 青木純)
2024.5.9
街を彩る”コアキナイ長屋”を計画中!
2024.4.26
5/16-5/31大阪R不動産 期間限定リアル店舗OPEN!
2023.12.8
美しき名建築に泊まる!会員制シェア別荘プロジェクト「Share Architecture」が運営開始
2023.7.26
生まれ変わったナガヤアト「NAGAYArt」完成!
2023.5.10
R不動産って、どんな仕事をしているの? どんな人がやっているの? 「R不動産のしごと」イベントレポート
2023.5.10
“小さい大家”の始め方 -不動産オーナー初心者向け-
2023.3.17
4/1(土)大阪R不動産、春の不動産散歩開催!
2022.12.22
第2回“リデべ”第1号完成!―価値を上げる設計と完成商品の詳細編―
2022.11.18
第1回 “リデベ”第1号始動!―仕入れの目利きと企画・設計のポイント編―
2022.10.13
「デザインのパワースポット」としてのオフィス
2022.6.30
「大阪R不動産初のリアル店舗がOPEN!」|7/1-7/31期間限定
2022.6.6
「ReDEVELOPMENT(リデベ)」はじめます!
2022.5.10
南森町にスポーツバイク専用の会員制駐輪場「WGP」がオープン|5/20(金)・21(土)見学会開催!
2022.4.27
築港にヒト・シゴトの交流拠点となる「ワークシェアオフィス」がオープン|6/10(金)-12(日)オープニングイベント開催
2021.12.20
定額制パッケージリノベーション「ASSY」 大阪・兵庫でサービス開始!
2021.11.19
まち回遊型展示会『カタログの無いものづくり展』in 中崎町|12/10(金)-12(日)開催
2021.9.8
9月18日(土)17:00-オンライン開催 「不動産スナック-20代で持ち家ってあり!?-」
2019.11.7
気軽に三都をローテーション
2019.7.10
アートアンドクラフトの営業スタッフを募集します。
2019.6.6
【6/22(土)開催】不動産スナック〜飲みながらオトナのひとり住まいを考える〜
2019.5.9
5/30(木)トークイベント開催“workspaceのこれから”
2018.12.4
12/15(土)開催 不動産スナック―飲みながらオトナのひとり住まいを考える―
2018.10.10
10/26イベント開催“あの物件、売るの使うのリノベするの?”
2018.6.27
これからの都市とか建築とか。
2018.3.1
【イベント】増えたらいいのに、戸建賃貸。
2017.12.26
超個人主義系シェア工房のススメ
2017.10.7
10/28(土)29(日)生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2017開催!
2017.9.28
サイトをリニューアルしました!
2017.9.28
アイコンの説明
2017.9.28
グローバルスタンダードOSAKA!
2017.7.11
7/22(土)事例見学会開催! 自社ビルを使った特区民泊。
2017.4.20
書籍『団地のはなし』刊行トークイベントを開催
2016.10.18
11/5(土)、6(日)開催!「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」
2016.6.9
大阪R不動産のスタッフを募集しています!
2015.11.2
モダニズム再興。
2015.9.15
水都大阪│水辺の生活の日常
2015.6.30
まだまだ使える、渋ビル再生のススメ
2015.5.15
5/24(日)大阪R不動産 初夏の不動産散歩、開催!
2015.3.16
公共R不動産、始まります。
2014.10.14
『全国のR不動産』刊行記念トークイベント開催のお知らせ
2014.9.22
書籍『全国のR不動産』発売&「real local」オープン!
2014.9.8
9月15日(月・祝)大阪R不動産 秋の不動産散歩、開催します!
2014.4.30
「レトロビルで開業!」大阪R不動産がサポートします。
2014.2.12
2013 この物件がアツかった!
2013.11.8
“ストック×リノベーション”のススメ ―暮らし方編―
2013.9.19
10/5、10/6 大阪R不動産物件ツアー開催
2013.9.12
『RePUBLIC/公共空間のリノベーション』出版イベント
2013.8.30
変わる単身世帯。オトナのひとり住まい考
2013.6.14
『toolbox-家を編集するために-』刊行記念トークショー
2013.4.25
"ストック×リノベーション"のススメ
2013.3.5
働く場所にこそ"居心地の良さ"を
2013.1.21
『団地に住もう! 東京R不動産』刊行記念トークイベント開催
2012.11.22
建築士に聞く! 木造戸建リノベーションの魅力
2012.11.12
街 建物 リノベーション展 2012
2012.10.25
住まう+α 実現するなら阿倍野区で!
2012.8.23
どう使う!? 倉庫の魅力に迫る
2012.8.6
東京R不動産・馬場正尊によるトークショー開催
2012.7.12
祭りの季節がやってきた!神社の近く、こんな暮らしはいかが
2012.6.11
屋上のあるマンション暮らし実践中。「屋上利用可物件のススメ」
2012.3.22
大阪R不動産的ケーススタディー
2011.12.8
アートアンドクラフトが提供する2つの「住」サービス
2011.12.3
大阪R不動産がはじまります。
PC版 copyright(c)大阪R不動産