アートアンドクラフトが提供する2つの「住」サービス

大阪R不動産を運営する会社、アートアンドクラフトでは、こんな事業も行っています。

ユーザーに人気で定番ともいえる建材と間取りの中からコーディネートした「TOLA」のモデル。実際に中古マンションの一室を改装しました。（撮影＝平野 愛）

「どのマンションも同じに見えて、ピンとこなかった」。そんな声を多く耳にします。結果、中古マンションを購入し、リノベーションして暮らす人が増えてきました。与えられた新品よりも、既存の中古をベースに作る方が、ずっと豊かな住まいができあがるんだと人々が気付いた結果です。アートアンドクラフトでは、日本でいち早く1998年からリノベーションを始め、これまで「自由設計」型のシステムで数えきれないほどの住まいをつくってきました。

しかし、いざ理想の住まいをゼロからつくるとなると、クライアントにはかなりの時間と根気が求められます。そして、自分の思いを建築士に伝えることを難しいと感じる人もいらっしゃいます。そこで、これまでの幾多の住まいづくりで得た経験を体系化し、簡単に、安く、それでいて質の高いリノベーションが実現できる「セレクト型」の新設計システムを誕生させました。

それが "TOLA"（トラ）。暮らしをとことん考えてつくった自信の間取り集と、人々に支持されてきた厳選の建材パーツとを、あらかじめセレクトしているので、あとは自分に必要なものを好みで選んでいただくだけ。それでいて驚きの工事金額と明解な価格体系、そして業界最高水準の保証を実現しました。マンションリノベーションを知り尽くしたアートアンドクラフトだからリリースできる、いわば、いいトコどりのシステムです。

中古マンションを買ってリノベーションして暮らしたいという人々に向けた、あたらしいスタンダードをここに提案します。
TOLAは現在、大阪（アートアンドクラフト）と東京（ゆくい堂）にて展開中です。

TOLA

（左）過不足ないシンプルなキッチン。このほかにも数タイプある。（右）ゆるやかに仕切った壁の奥は多目的に使えるストレージ。（撮影＝平野 愛）

（左）タタミにフトンというスタイルが外国人旅行者に人気。（右）外観はあまり手を加えすぎず、古ビルの味を生かした。（撮影＝清水奈緒）

「そこそこの値段で、それなりの満足感ある宿ってないの！？」
そんな思いから、「ないなら自分たちで作ってしまおう！」で始まったのがこのプロジェクト。
だから、「一泊ひとり当たり5,000 円前後で」「それでいてオシャレ」というお題が前提です。
家のリビングのような落ち着くロビーにしよう。バスルームはそれぞれの部屋になくても色々なシャワールームがあれば楽しいんじゃないの。部屋はシンプルでいいけど、インテリアや家具にはこだわりたい、などなど。アイデアはどんどん膨らんでいきました。

そして、もちろん建物はリノベーションで！　検討した物件情報はなんと300 件近く。
で、ようやくこれだという物件にめぐり合います。工具メーカーの社屋として建てられた築45年の4階建て古ビル。タタミの部屋や懐かしいタイルの洗面台がほぼオリジナルで残るという、宿に使ってくださいとビル自身が言わんばかりの代物でした。早速、賃貸借契約をし、リノベーションの設計を進めますが、ここからが大変。数え切れないくらいのリノベーションをしてきた私たちですが、いざ旅館にコンバージョン（用途転用）するのに大きな苦労をともないました。

そして2010年3月に開業。お客さんは、クールなニッポンを見たいと海を渡って来るトラベラー、そして大阪を訪れるクリエイティブなお仕事をする人たち。この価格と内容のバランスが支持を得て、ゲストの7割は旅慣れた外国人。そしてホステルを紹介するサイトでも常に高い評価とレビューを得ています。
宿から少し歩けば、感度の高いカフェやショップが立ち並ぶ堀江･南船場エリアが。そして、その先にはコテコテ繁華街の道頓堀や千日前も。この新旧がミックスする感覚こそがニッポンの個性であり、大阪の街なかに建つホステルだからこそ実現できるものだと思います。たった10 室という、小さいけれど個性が光るホステル ロクヨン オオサカ。大阪へお越しの際はぜひご利用ください、お待ちしております。

ホステル ロクヨン オオサカ

15時以降はカフェ＆バーになるロビー。ゲストが思い思いにくつろぐ様子は多国籍アパートのよう。（撮影＝清水奈緒）